カエルが冬眠するのは誰でも知っていると思います。でも、どこにいるのかはあまり知られていないと思います。
中島直久さんがトウキョウダルマガエルについて詳しい研究をされています。カエルにピットタグ(ICチップ)をつけて放して、冬の間に探したところ、大部分が田んぼの近くの畑の土の中で眠っていたそうです。深さは10㎝から20㎝が多かった。
田んぼの中ではなかったのは意外でした。雨が降って水が溜まると窒息するからでしょうか。
ナゴヤダルマガエルやトノサマガエルについて、他の研究では、水田の土塊の間や切り藁の下、畔の土の中、土嚢や石の下などという報告もあります。またニホンアマガエルとヌマガエルは田んぼに隣接する柿畑で冬眠していたそうです。
ウシガエルやツチガエルは水の中で冬越しする場合もあるようです。
中島直久(2019)トウキョウダルマガエルの保全に向けた越冬の行動と場の解明.東京農工大学大学院連合農学研究科 学位論文