教えるとは希望を語ること

私が好きなフランスの詩人はアラゴンとエリュアールだ。

アラゴンの「ストらスブール大学の歌」の一節は日本でよく引用される。

教えるとは希望を語ること。 学ぶとは誠実を胸に刻むこと」(大島博光訳

 

ストラスブールはフランスだが、かつては神聖ローマ帝国に属し、フランス領となってからもドイツの国境近くにあり、独仏間で領有権が争われてきた。1919年にフランス領となるが、1940年にナチスによって侵略された。1943年11月、ナチスによってストラスブール大学の教授や学生が殺され、数百人が逮捕された。それに対する怒りを込めてアラゴンがつづった詩だ。

 

「学問とは永い永い忍耐
だが今 なぜすべてのものが黙っているのか
ナチどもははいりこんできて 殺している
暴力だけがやつらのただ一つの特性だ
殺すことだけがやつらのただ一つの学問だ」

 

学問が実を結ぶには永い忍耐が必要なのだが、政権や経済界は短期で経済に結び付く技術だけを求める。肉体を殺しはしないが、学問の自由を殺している。

 

そんなストラスブールを見たくて、ドイツを旅行したついでに訪れた。写真は詩の中に出てくるカテドラル。

 

 

 

見られるより見ること

「40 歳になったら、人は自分の顔に責任を持たねばならない」とリンカーンが言ったそうだ。半分は正しくて、半分は間違っている。私は自分の顔にあまり意識をしたことはないが、鏡や写真で見ると貧相だと感じるものの、どうでも良いと思ってしまう。

私の知人の女性は眼瞼下垂もあって随分気にしている。出会った男性から、『汚い顔』だという顔をされると悩んでいた。

学生時代に読んだ本で人に見られるより人を見ることの方が大事だと書いてあったのを記憶している。人をさげすんで見ていることは絶対にしないでおこう。

インド旅行

インドに行った。悠久の時の流れ、14億を超える人々、IT人材。
写真はガンジス川で沐浴する人。近くの火葬場では薪の煙がのぼっていた。

北インドの1月は最高気温が十数度、朝晩は4~5度。油断して薄手のジャンパーしか持っていかなかった。インドのバスは冷房はあるが暖房はない。隙間風が吹く車中で凍えてしまった。

ガンジス川で沐浴する人

2024年明るいニュース

正月は暗いニュースであけましたが、今日は私の主観では驚きの明るニュース。日本航空の社長に短大卒のCA出身者が就任されたとか。どうすれば自分の能力を発揮できるのかお聞きしたいです。

2023年を振り返って

2023年はウクライナ国立歌劇場のカルメンで明けました。戦争はおわるどころか、中東にも新たな戦争が始まりました。アランの幸福論に「人間が他人に与えることができるのは、自分の持っている希望だけ」とありますが、戦禍の人々に希望を与えることはできません。

 

2024年は辰年ですね。夏に淡路島の成ヶ島のアマモ場でタツノオトシゴを見せていただきました。「妊娠中」の雄のようです。

2023年最後は、フェスティバルホールで第九を歌って終わりました。2024年もよろしくお願いします。

イルミネーション

12月の楽しみのひとつがイルミネーションです。火はおそらく人類が誕生したのと同じころから心のよりどころとなっていたのでしょう。写真は京都で伝統的な火祭りです。一晩だけのお祭りです。灯篭流しも一晩のできごとで、そのことで一年間の思いがよみがえります。昨今のイルミネーションは長すぎて思いが伝わらないだけでなく街路樹にも悪影響です。

京都広河原の火祭り