スロヴェニアのヴェリカ プラニナ

スロベニアは四国ほどの面積の国だが、国土の43%がカルスト地形に覆われている。カルスト地形とは、「石灰岩などの水に溶解しやすい岩石で構成された大地が雨水、地表水、土壌水、地下水などによって侵食(主として溶食)されてできた地形である」(Wikipedia)。ちなみに、カルストという語はスロベニアのクラス地方が語源だそうだ。

ヴェリカ プラニナ(大きな牧草地の意味) は、スロベニアの上部カルニオーラ地域にあるカムニク アルプスのカルスト高原である。平均標高は海抜 1,500 メートル(標高 1,400 ~ 1,668 メートル)で 557 ヘクタールに広がっている。先史時代から人が住んでいたが、16 世紀初頭以来、この地域で放牧が継続的に行われてきた。

主に牧畜民の集落があり、住居は独特の建築様式を持ち「バイテ」と呼ばれる。建築には主にトウヒPiceaabiesが用いられている。こけら葺きの楕円形の屋根が地上近くまで伸びたワンルームの住居で、住居外側の空間は牛のための部屋となっている。定住者はほとんどいないが、6月初旬から9月までの間は牧畜民が牛を放牧している。

ヴェリカ プラニナにおける持続的な資源利用と文化については

https://satoyama-initiative.org/case_studies/the-common-mountain-pastures-in-the-velika-planina-plateau/

にまとめられている。

 

以下は咲いていた花。

クロッカス Crocus vernus

 

リンドウの仲間 Gentiana sp.

 

ヒメハギの仲間 多分Polygala vulgaris

ユキハタザオ Arabis alpina

クリスマスローズ? Helleborus nigar.?

Anemonoides nemorosa

Primula carniolic

Soldanella alpina

エゾネコノメソウChrysosplenium alternifolium

Trollius europaeus

Primula elatior