昆虫食

昆虫食が注目されている。
食べるか食べないかは、好き嫌いで自由だ。以前お会いしたことがある野中健一さんもそうおっしゃっていた。しかし、人類は世界中で昆虫を食べている。ゲテモノのように考える人も多いが、昆虫食は古くからの文化だ。

 

アリストテレスは「動物誌」第5巻30章で、セミは羽化直前まで育った幼虫が最も美味しい(sweetest to the taste)…羽化直後はオスが美味しいが、卵を持つとメスの方が美味しくなると書いている。

 

日本では、長野県など海のない県を中心に蜂の子、ザザムシ、イナゴ、カイコの蛹などを食べる。

道の駅加子母にて

東南アジアでは市場でありとあらゆる虫が売られている。誤解されると困るが、メインのおかずとしてではなく、おやつ程度の感覚で食べている。いろいろ試してみたが、やはり蜂の子が美味しい。タランチュラは試さなかった。

たがめ

げんごろう

こおろぎ

たらんちゅら

2013年に世界食糧機構FAOが昆虫食が食糧安全保障として重要だとし、2021年にEUミールワームを使用した食品を販売承認した。昆虫食は肉食より人と地球の両方にやさしいことは確かだ。ウェブ上でもいろんな人が書いているので、これ以上書くこともないだろう。ただ、人が大豆を食べるのと、大豆から油を搾った大豆ミールで育てた昆虫を食べるのとではどちらが良いかという検証が必要だとは思う。